遺言書はどうやって見つけるのか
最近、祖母が亡くなりました。
遺言があるのかについて、両親からどうやって調べたらいいのかと問われたところですので、みなさまにもお伝えします。
公証人が関わっているものは、公証役場でわかるから聞く
公正証書遺言や秘密証書遺言などは、最寄りの公証役場に問い合わせれば、存在しているかがわかります。
分からない場合は、亡くなられた方と親族関係を示す書類(戸籍など)をもって、まずは最寄りの公証役場に行ってください。
公証役場になかった場合は、税理士・弁護士・司法書士に聞いてみる
あと、親族は知らない場合は、誰か専門家が関与して遺言を作っていることが多いですので、亡くなられた方が懇意にしていた弁護士や税理士に問い合わせるのがよいでしょう。
弁護士・司法書士がかかわっていれば、普通は公正証書遺言を作っているはずなので、税理士に問い合わせたときに、税理士が持っているということが多いように思います。
よく昔の推理小説とかだと、弁護士が持っている事例が多いように思われるかと思います。そのような事例を、私自身も抱えてはいますが、弁護士以外の士業が預かっていることも、最近は多いようです。
それでも見つからなければ、遺品整理時に確認
それでも見つからない場合は、遺品整理のときに、宝探しのように探してみてください。
仏壇の近くなどに保管していることが多いようには思います。
自筆証書遺言が見つかっても、勝手に開封してはいけない
遺言が見つかって嬉しい気分になっても、絶対に開封してはいけません。
開封のために、家庭裁判所にいって、「検認」という手続きをしてもらわなければいけません。
過料という制裁を受けてしまいます。
ただ、開けたからといって、遺言の効力が否定されるわけではありません(改ざんしたらダメなのは当たり前ですが・・・)
ご不安であれば、まずは弁護士に問い合わせて、どうしたらいいかを確認してもらうのが良いでしょう。
弁護士 杉浦智彦