弁護士と事業承継

後継者になる自信がない人へ

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こんな方におすすめ

  • 後継者になってほしいと言われたが自信のない人
  • 黒字企業だが、継いで欲しい人に後継者となることを拒まれてしまった先代経営者
社長
息子を後継者にしたいんだけど、息子には仕事があり、後を引き継ぐのを嫌がっていそうなんだよね
弁護士
実は私も、祖母の会社の後継者にならないかと言われたことがありました。黒字企業で、それなりに魅力のある企業ではありました。でも引き継げる自信がなかったのです。もしかしたら息子さんも悩んでいるのかもしれません。

 

後継者としてうまくやっていける自信がない人は多い?

とりわけ黒字企業の事業承継の場合、後継者が引き継がない理由の一つに、「やっていける自信がない」というものがあります。

先代経営者が事業をやりはじめた時代と比べれば、その背景も異なりますし、先代経営者と後継者では、性格やキャラも異なります。

先代経営者と全く同じ経営を続けるということはできませんし、それが望ましいともいえません。

後継者の立場になれば、「やっていける自信がない」というのは当然のことかもしれません。

私も、過去、実家の後継者になる話がありましたが、祖母のような経営ができる自信がなく、お断りしたことがありました。

私の実家の場合だと、次の3点が支障となりました。

  1. 祖母は顔が広く、人と人をつなぐ商社のような仕事もしていたが、私にはそのようなことは難しい
  2. 競争相手としてホームセンターがあり、品揃えや価格面で勝負できないと思った
  3. お客さんも代替わりをし、徐々に客足が遠のいていた

先代の仕事をそのまま引き継ぐ必要はない

ただ、この仕事をしていて思うのですが、先代経営者と全く同じ仕事をする必要はないのです。

その屋号や財産などを利用し、後継者が自分のために仕事をすればよいのです。

無理に重たく背負い込むと、かえってよい後継者候補が集まらないこともあります。

先代が「仕事をそのまま引き継ぐ必要はない」とアドバイスするだけで、引継ぎ手が増えることも考えられます。

私も、(今はもう弁護士として生計が立っているので難しいですが)当時であれば受け入れていたかもしれません。

まとめ

・先代の仕事を引き継げるか不安に感じている後継候補者は多い

・先代から、後継候補者に対して、「そこまで背負い込む必要はない」と言ってあげることが重要

・後継者としても、自分のやりたい仕事のために引き継げば良いと考えることが大切

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